現在は賃貸にお住まいで、いつかは持ち家に住みたいと考えている方は多いかと思います。
それぞれの一般的なメリットをまとめます。
賃貸のメリット
気軽に住み替えができる:
- 結婚、出産、転勤、子どもの進学など、ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に引っ越しができます。
- 収入の変化にも対応しやすく、より自分に合った住まいに移り住むことができます。
初期費用を抑えられる:
- 持ち家のように、高額な頭金や諸費用が必要ありません。
- 敷金や礼金、仲介手数料などが主な初期費用となります。
メンテナンスが不要:
- 水漏れや設備故障など、住まいのトラブルは、大家さんや管理会社が対応してくれます。
- 自ら修理費用を負担する必要がないため、経済的な負担が軽減されます。急な出費の可能性も持ち家に比べて少ないです。
固定資産税などの税金がかからない:
- 持ち家のように、固定資産税や都市計画税などの税金を支払う必要がありません。基本的には毎月の家賃と諸費用だけが負担となります。
住居費の調整がしやすい:
- 収入が減った場合、家賃が安い物件に移ることで、住居費を抑えることができます。しかし実際には、引っ越しには色々と費用がかかってしまいます。引っ越しには家賃の4~6ケ月分の費用が必要となります。
賃貸に向いている人
- 頻繁に引っ越しをする可能性がある人:
転勤が多い方や、ライフスタイルの変化が激しい方。 - 初期費用を抑えたい人:
大量の資金を用意するのが難しい方。住宅ローンを組みづらい方。 - 将来のライフプランが不確定な人:
将来、どこに住むかまだ決まっていない方。
持ち家のメリット
- 資産となる:
- 住宅ローンを完済すれば、自宅は自分の資産になります。
- 将来的に売却することで、まとまった資金を得ることも可能です。その将来的とは35年や40年後のことなのでお気をつけください。
- 自由なカスタマイズ:
- 壁を壊したり、間取りを変えたりと、自分の好きなようにリフォームすることができます。家族構成の変化にも柔軟に対応できます。
- ライフスタイルの変化に合わせて、住まいを自分好みに変えられます。
- 安定した住まい(お子様が生まれた際):
- 家賃値上げの心配がなく、安心して暮らすことができます。
- 賃貸のように、更新の際に退去を迫られることもありません。
- 愛着が湧きやすい:
- 長く住むことで、住まいに愛着が湧き、生活の質向上につながります。
- 地域との交流が密になります。
- 税金控除のメリット:
- 住宅ローン控除や不動産取得税の軽減など、様々な税金控除を受けることができます。賃貸よりもお金の負担は大きいですが、その分控除も色々あります。
持ち家に向いている人
- 長期的に一つの場所に住みたい人:
- 転勤や引っ越しが少ない方。
- 自分だけの空間を作りたい人:
- 自由にリフォームを楽しみたい方。
- 安定した生活を送りたい人:
- 家賃の値上げを気にせず、安心して暮らしたい方。
- 家族構成が決まっている方
住宅購入のきっかけで一番多いのは、お子さんが小学校に入学するタイミングです。
またご両親からの独立も住宅購入で多いタイミングです。
以上は一般的なメリットですが、賃貸と持ち家は同条件では比べられません。
地域によっても違います。東京のような都市部と新潟のような地方では持ち家と賃貸の感覚は違ってきます。
新潟での賃貸と持ち家の状況
新潟市内では賃貸はアパートやマンションがほとんどで戸建ての賃貸は供給が少ないです。
ですので広さは 持ち家≧賃貸 となる傾向があります。
月々の負担は 賃貸≧持ち家 となる傾向が強く
設備の質は 持ち家≧賃貸 となります。
具体的には、キッチンやバスルームなど賃貸と持ち家ではそもそも導入してる設備が違います。例えば持ち家でしたら、予算の範囲内で自由にキッチンの質はあげることができますが、賃貸ではシステムキッチンを導入していない物件も多くあります。
住居全体の自由度 持ち家≧賃貸 となります。
ですのでお金に余裕があれば持ち家、なければ賃貸となるのが現実のようです。
賃貸は概ね2年ごとの更新ですが、2年ごとに住み替える方は少数です。住み替えには4~6ケ月分の費用がかかります。家賃6万円としたら25万円~40万円程度のお金がかかります。ですので現実的には10年近く住む方が多いかと思います。10年も住んでしまうと、近くに新しいアパートもできて、住み替えるか、持ち家を購入するかを検討する段階にくるのかと思います。
快適さでいけば圧倒的に賃貸よりも持ち家です。しかしお金がかかるのも持ち家です。
金銭的には賃貸が得をしますが、お子さんが生まれた際に賃貸に住み続けられるかは難しい選択となります。
結局はそれぞれのライフスタイルやライフステージでのベストな選択が分かれるかと思います。